• 不妊治療
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2016.02.22

妊娠しやすいタイミングはココ!


㊺

1     タイミング指導とは?

受精する確率を高めるためには、排卵期に性交することが必須です。一般検査で問題が見つからなかった場合、まずは正確な排卵日を知り、自然妊娠のチャンスを増やしていきましょう。そこで、超音波検査や尿中ホルモン検査を病院で受け、排卵日を正確に予測し、性交を行い、自然に妊娠する確率を上げるのが医師によるタイミング指導です。卵胞は一日に1~2ミリずつ大きくなり、直径18~22ミリ程度になると、排卵します。排卵日近くなったら、病院へ行って、経膣超音波検査で卵胞の大きさを測り、尿中のLH(黄体化ホルモン)を調べます。排卵の20~40時間前になるとピークに達しますので目安にするとよいでしょう。そのほかにも、子宮内膜の厚さや、頸管粘液検査など複合的に様子観察をして、排卵予測をする場合もあります。一番重要なのは、妊娠のしやすさのピークは排卵日より前にあるこということです。排卵4日前から妊娠の可能性が上がり、排卵2日前~前日が最も妊娠しやすいタイミングです。

 

2     排卵誘発剤を使ったタイミング指導

自然周期によるタイミング指導でも妊娠にいたらない場合は、排卵誘発剤を併用することもあります。排卵誘発剤を使うことで複数の卵子を排卵させ、受精する確率を上げる方法です。はじめはクロミフェンなどの飲み薬を使用し、妊娠しないときには注射を用います。HMG(ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)で卵巣を刺激し、卵胞が成熟したところで、次にHCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を注射し排卵を起こします。これらの治療の副作用として、卵巣過剰刺激症候群になって卵巣が腫れることがあります。また、卵子がたくさん排卵され受精すれば、多胎妊娠の可能性が高くなります。これらのタイミング指導を6~8カ月行っても妊娠にいたらない場合は、人工授精へと進みます。