• 不妊の原因
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2016.01.15

不妊と関連する気がかり症状をチェックしてみましょう


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「もしかして不妊なのかも」「病院で診てもらうべきなのかしら」否認をやめて数か月経っても妊娠しないと、そんな疑問や不安が生まれてくると思います。健康に毎日を過ごせている人はなおさら、病院へ行くのをためらってしまうでしょう。不妊の治療が難しいのは、赤ちゃんを産みたいという目的がなければ、治療する必要のない人が多いという点。通常の健康診断で問題がなかったからといって、赤ちゃんがすぐできるという太鼓判を押されたというわけではないのです。婦人科や不妊外来を受診すると、不妊原因を探るために問診が行われます。どんなことが不妊の原因となるのか、下記からチェックしてみましょう!

1     ☑気がかりcheck ~女性偏~

▢月経が不規則

25~32日周期、出血する日数3~7日というのが月経の正常な範囲。月経がまれにしかない(稀発月経)、あるいはまったくない(無月経)という場合は、排卵が起きていないことが考えられます。厄介なのは、月経は周期的にあるのに、実際には排卵していないというケース(無排卵性月経)。この場合、月経があるということに安心して異常に気付くことが遅れがちです。月経がかなり不規則な人は、半年妊娠しなければ病院を受診しましょう。

 

▢月経痛が強い

月経中は、子宮を収縮させるプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。月経痛の正体は主にこのホルモン。ストレスなどの心理的要因が痛みを助長することもあります。月経痛の多くは心配のないものですが、痛みが非常に強い場合には、不妊の原因となる子宮内膜症になっている可能性があります。

 

▢回復手術、もしくは婦人科の手術をしたことがある

腹膜炎や虫垂炎などで開腹手術をしたり、卵巣、卵管、子宮などの生殖器官を手術したことがある場合、術後に癒着を起こして妊娠の障害になっていることがあります。

 

▢性感染症になったことがある

クラミジア感染症などの性感染症を放置しておくと、子宮頸管炎や子宮内膜炎、卵管炎などを引き起こすことがあり、不妊や子宮外妊娠の原因になります。クラミジア感染症の初期にはあまり症状が出ませんが、おりものが異常に多かったり、腹痛がある場合には婦人科を受診しましょう。

 

▢内科的疾患がある

甲状腺の病気や糖尿病、自己免疫疾患などの内科的疾患があると、いろいろなメカニズムを介して不妊の原因になることがあります。

 

▢薬を服用している

抗うつ剤や胃潰瘍の薬などにはプロラクチンを過剰に分泌させる副作用があり、月経不順、無月経を起こすことがあります。服用している薬については医師に詳しく申告し、相談する必要があります。

 

▢人工妊娠中絶の手術を何回か受けている

中絶手術で必ずしも妊娠できない体になることはありませんが、中絶を繰り返していると、子宮内膜が薄くなって着床しづらくなり、不妊の原因になることがあります。問診では過去の中絶の有無を聞かれますが、妊娠したことがあることも含め、診察の上で大切な情報となりますので正直に答えましょう。

 

▢子宮内膜炎や卵管炎になったことがある

卵管閉塞になったり、卵管周囲に癒着を起こしたりして、不妊の原因になることがあります。

 

2     ☑気がかりcheck ~男性偏~

▢成人になってからおたふくかぜにかかった

思春期を過ぎてからおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)に感染した男性の約30%に、精巣(睾丸)が大きく腫れて激しく痛む急性精巣炎の症状が現れます。症状そのものは1~2週間で治りますが、その後遺症として無精子症や乏精子症になることがあります。

 

▢生殖器に炎症などを起こしたことがある

おたふくかぜのほか、結核菌や淋菌、クラミジアなどの最近に侵されて副睾丸や精管に炎症が生じた場合も、治った後に精子の通過障害が起こり、不妊症の原因になることがあります。副性器と言われる精嚢や前立腺の炎症も、精巣で精子が作られているのに精液が出ない無精液症になったり、精子が死滅したりする原因になります。

 

▢性器の形がふつうと違う

男性性器の奇形や異常が性交障害の原因になり、妊娠を妨げていることがあります。たとえば、陰茎が湾曲している陰茎屈曲、陰嚢内まで腸が入り込んでいる陰嚢ヘルニア、陰嚢内に水がたまる陰嚢水腫、重症の包茎などです。

 

▢性器の奇形などはないが、スムーズにセックスできない

性交障害の背景に、甲状腺ホルモンの不足によって起こる粘液水腫、下垂体の異常で起こる下垂体機能不全症、副腎機能の低下によって起こるアジソン秒、あるいは糖尿病、中毒性疾患、栄養障害などが隠れていることもあります。慢性の前立腺炎などのときも、性交障害が起こりやすくなります。

 

▢常用してる薬がある

精神神経系胃腸薬のドグマチール、血圧降下薬のレセルピンやアルドメッド、血管拡張薬のヘルベッサー、胃・十二指腸潰瘍薬のタガメットなどを長期間服用すると、勃起障害や射精障害を招くことがあります。

 

3     ☑気がかりcheck ~男女偏~

▢セックスの回数が少ない

セックスの回数が多いほど妊娠の確率は高くなります。セックスの間隔が2週間以上もあくと、精子の受精能力が落ちてしまうという報告もあります。

 

▢ストレス過多

強いストレスを受け続けていると、女性は排卵が乱れやすくなり、男性は勃起障害になったりします。また、射精が不完全になり、精子の数が減ったり運動性が悪くなったりもします。