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2016.02.05

不妊の原因★男性向け不妊治療


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不妊症の原因のほぼ半数は男性にあるとされており、それを男性不妊といいます。さらにその原因は、精子に問題がある場合と、性生活に問題がある場合の大きく2つに分けられます。このうち、精巣で精子が作られる過程に問題がある「造精機能障害」は、男性不妊の9割以上を占めています。この場合、精子の数が少なかったり運動率が悪かったりしますが、重症の場合には精子がまったく作られないこともあります。また、精子が作られているのに精液に精子がいない場合は、精子を運ぶ路、すなわち精路に問題があると考えられます。性生活に問題がある場合は性交障害と考えられ、その要因は器質的、心因性の2種類があり、心因性要因の場合は心理療法が必要になります。

 

1     産婦人科の不妊外来や泌尿器科で診察を受けよう

男性に不妊原因があるかどうかを調べるためには、女性と一緒に産婦人科の不妊外来を受診するか、泌尿器科を受診して、精液検査を受けてください。もし問題があれば、泌尿器科でさらに精密検査を受ける必要があります。男性不妊にも力を入れているクリニックの中には、精密検査まで行うところもありますが、不妊外来と提携している泌尿器科で行うことが多いようです。

 

2     男性の不妊外来ではどんな診察が行われる?

クリニックを受診すると、まず最初に問診があり、夫婦生活についてや、射精の状態などを聞かれます。さらに、視診や触診を行う場合もありますが、必ず行われるのが精液の検査です。クリニックの採精室やトイレでマスターベーションによって専用の容器に精液を採取します。クリニックでの採取に抵抗がある場合、自宅から持参してもかまいませんが、検査の2時間前以内に採取する必要があります。また、容器は冷やしたり温めたりせず、人肌程度の温度に保ってください。

 

3     精子の減少&運動率の低下を引き起こす原因

  • 長期にわたる睡眠不足
  • ヘビースモーカー
  • 肉体的疲労
  • 強いストレス
  • 風邪やインフルエンザなどによる強い高熱
  • 高血圧など生活習慣病
  • 緊張状態
  • アルコールの飲みすぎ(二日酔い)
  • 潰瘍性大腸炎の薬などの服用
  • 精路の感染症

 

4     精液検査の基準値について

精液の正常値はいろいろあり、WHO(世界保健機関)が数年ごとに発表しているものを基準とすることが多いようです。2010年度版では精液量は1.5ml以上、精子濃度は1ml中に1500万以上、運動率は40%以上などといった指標があり、これらの値を下回ると自然妊娠がむずかしくなるとされています。ただし、1回の検査でなく複数回の検査が必要な場合もよくあります。