• 不妊の原因
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2016.01.26

不妊の理由は夫(パパ)?”抗精子抗体”


㉚

 

女性の体にとって精子は異物ですが、通常は精子に対する抗体を待っている女性がいます。精子に対する抗体があると、せっかく射精された精子が頸管粘液に入ってこようとしても、抗体に攻撃されて動けなくなり、子宮に入れなくなってしまうのです。精液所見に問題なく、ヒューナーテストを何回か行っても結果が悪かった場合、女性に抗精子抗体ないかどうか調べます。

1     抗精子抗体がある場合

抗精子抗体は頸管粘液中だけにあるわけではなく、女性の体のどこにでもあるため、人工授精をして子宮腔まで精子を送り込んでも、子宮腔にいる抗体に攻撃され、精子は動けなくなります。このため、抗精子抗体にもいろいろな種類があり、そのなかで不妊と関係するのは「精子不動化抗体」という抗体です。そのほかの種類の抗体の場合には、体外受精をしなくても妊娠可能な場合もあります。この精子不動化抗体があるかどうかは血液検査で調べます。ちなみに、「夫の精子と相性が悪いのですか」などと聞いてくる人も多いのですが、抗精子抗体はすべての人の精子に対する共通の抗体で、夫婦の相性の問題ではありません。

 

2     抗精子抗体のある男子もいる

また、男性に抗精子抗体がある場合もあります。精巣に外傷を受けたことなど原因で、自分の精子に対する抗体を作ってしまうのです。抗精子抗体をもっていると精子が凝集して運動能力が低下したり、女性の体に入ると精子が死んでしまったりして、受精できません。この場合にも、妊娠するためには体外受精や顕微授精が必要になります。