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2016.02.10

不妊の夫婦向け”子宮卵管造影検査”


㊴

1     子宮卵管造影検査とは?

卵管は通っているか、子宮の形に異常はないか、おなかや卵管周囲に癒着はないかをレントゲンで調べる検査が子宮卵管造影検査です。子宮腔にカテーテルという細い管をいれて、造影剤(ヨード)を注入し、その造影剤が子宮から卵管を通り、腹腔内(おなかの中)に流れ出す様子をX線で観察します。子宮腔の形を詳しく確認できるほか、子宮腔内の癒着の有無や卵管の通りぐあい、卵管の太さ、卵管の出口周囲の癒着の有無なども調べることができ、不妊原因を調べるうえでもっとも役立つ検査のひとつです。もし卵管がきちんと通っていれば、造影剤は卵管采から腹腔内に流れ出します。逆に卵管が詰まっていると、その先の卵管は写らないため、詰まっている部分がわかります。また、造影の数十分後、または1日後に造影剤の腹腔への広がりぐあいをみるためにも、もう一度レントゲン撮影を行います。これにより、卵管周囲の癒着の有無がわかります。油性の造影剤は半年ほどかけてゆっくり体内に吸収されていきますが、特に心配はありません。

 

2     この検査を受けると妊娠しやすくなる人も

この検査では、造影剤が卵管を通りときに卵管を広げる作用があります。そのため軽度の卵管の詰まりや癒着がある人にとっては、卵管の通りがよくなるという治療的な効果が期待できます。検査自体は10分程度で終わりますが、造影剤で子宮が膨らむときに痛みを伴うことがあります。とくに、卵管が狭くなっていたり、詰まっていたりする場合には、卵管に造影剤を送り込むために子宮内圧をかなり上げることになり、痛みを強く感じることもあります。また、検査を受けるときに緊張してしまうと、卵管が一時的に狭くなることも。インターネットの情報では、痛みばかりが強調されることの多い検査なのですが、実際に検査を受けた人の大半は痛みを強くは感じません。不妊の検査では最も重要な検査の一つで、治療にも大きな意味をもつものですので、リラックスして検査を受けるようにしましょう。

 

3     より手軽に卵管の詰まりを確認できる検査

卵管通気検査や卵管通水検査では、子宮腔にカテーテルを入れて二酸化炭素や水を注入し、その注入圧の状態から卵管の通りぐあいを判定します。卵管の通りがよければ、炭酸ガスや水は腹腔内に流れ出るので圧力は一定以上に上がりませんが、詰まっていると圧力が上がります。卵管造影検査よりも精度が劣りますが、造影剤にアレルギーのある人も受けられます。また、卵管通水検査用の造影剤もあり、この造影剤を子宮腔に注入すると、超音波で卵管から造影剤が流れ出るところが確認できます。