• 不妊治療
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2016.02.17

不妊治療を決めたら必ず見てください。


㊸

1     不妊治療は二本立て

不妊治療は二本立てで行われます。ひとつは不妊原因に対する治療を行って妊娠につなげる方法。もうひとつは、タイミング指導、人工授精、体外受精へと治療を高度なものに上げていく方法。このふたつの方法を組み合わせて治療が進んでいきます。内科や外科の病気の場合、病気の原因に対する治療を行います。しかhし、不妊治療では、最終目的が妊娠なので、不妊原因を取り除かなくても、妊娠できればそれでよいのです。両側の卵管が詰まったままでも、体外受精をすれば妊娠が可能なのです。この二本立ての治療システムが、不妊治療の選択肢を増やす一方で、不妊治療をわかりづらくし、クリニック間で治療方針が大きく異なる原因になっています。また、年齢や、皆さんの希望によっても治療の流れはずいぶん変わります。さらに、体外受精をはじめとする生殖補助技術は日進月歩です。胚盤胞移植、アシステッドハッチング、自然周期採卵、シート法など聞きなれない言葉がどんどん出てきて戸惑っている方も多いでしょう。

 

2     不妊治療の流れをみてみましょう

不妊治療を受ける人は、おおまかに2つのグループに分けることができます。ひとつは、不妊の原因がはっきりしていて治療なしでは妊娠しないグループ。両側卵管閉塞や無排卵症、無精子症などがそれにあたり、これらの場合は治療法が明確です。しかし、ほとんどの人はもう一方のグループ、絶対的な原因はないけれど妊娠しづらいタイプに当てはまります。子宮内膜症がある、排卵が不定期、精子の数が少ない、などの場合です。まずは原因らしきものに対して治療を行いますが、それで必ず妊娠するかというとそうではないのが実情です。そこで、原因に対する治療と並行して、不妊治療自体を徐々に高度なものへとステップアップしていくことが必要となるのです。

 

※治療の流れ※

基本検査の後、必要であれば精密検査をし、不妊の原因を究明します。原因が判明すれば、その治療と並行して、タイミング指導をします。原因が見つからない場合は、タイミング指導から始めます。6~8カ月続けても妊娠しないようであれば、人工授精を5~8回をめどに行います。それでも妊娠しない場合には、体外受精・胚移植へと段階を移していきます。